劇団ドラマティカ、観てきました。
いつものように備忘録として感想を書き散らかします。
○影ナレ
影ナレは渉︎ →北斗の順でした。ほんとにしっかりキャラそのまま、演者の影を全然出さない。今回はドラマティカに属するキャラたちが演じた舞台、という前提がしっっっかり守られてるの凄かった。
北斗については客に対してガンガンにタメ口で話しかけてるのめっちゃ笑った。「お客様については~~○○してほしい。」って感じで、お客様って言ったかと思えば「○○だ。」「○○するようによろしく頼む。」みたいな感じでウケてしまった。
○前半感想
北斗はかなり孫悟空としてのキャラに言動・近い立ち回りだけど、その他のメンバーはいい感じに元々のあんスタとしてのキャラクター性と西遊記がハイブリッドされてていい塩梅だった。
特に凪砂は今回初めてのお披露目だったけど、めちゃくちゃ良かった。凪砂さんのミステリアスな感じも優しい感じも威厳ある感じも全部出てた。来年以降のあんステ キセキストめっちゃ楽しみ。
全体を通して歌とアクションが多めのややミュージカル調なんだけど、みんな歌がくっそ上手いし殺陣もうまくて見応えがある。
渉は三蔵のキャラ的に何事もない感じでかわすシーンが多いんだけどお散歩にしか見えなくてかわいかった。
今回の渉、マジで守られるし可愛いし姫。
そして日々樹渉が三蔵法師になるとAmazing…☆がFantastic…☆Exciting…☆に変わる。手足パタパタさせながら階段登る姿が愛しかない。
孫悟空と三蔵の最初の邂逅から既にデジャブを匂わせて、全然隠さないループもの感…………なんか重いストーリーなのこれ………??
凪砂さんが清廉な王子なのめちゃくちゃ推せすぎて最高だった。礼儀正しくて思慮深い青年………いい………………毎度毎度三蔵の身を案じる姿がイケメンでしかない。
逆先夏目、突然のラップバトル。
マジで大爆笑した。隣に控えてるカッパの皿キュッキュし始めた時点でシュールすぎて死んだ。バックの歌詞グラフィックの出来も良くて多分あの瞬間はヒプマイ観てた。
後ろで三蔵一行もラップ観てるんだけど、サビで勝手に手が上がってノッてしまうのを抑えようとする素振りがかわいかった。凪砂が勝手に上がる手を一生懸命抑えようとしてる姿バッチリ目に焼き付けてしまった。
手下の野良カッパ軍団もかわいくてめちゃくちゃ面白かった。
悟浄の衣装はスカートみたいでかわいい。
八戒は出てきた瞬間斎宮宗…!!!!て感じなんですよ。momの時もだけど、喋り方立ち居振る舞い歌い方全部斎宮宗なの超すごいと思う。ひとつにまとめた髪を触ってる姿が美しい。
金角銀角戦は、まーーーーじで殺陣がうめえ!木津くんめちゃくちゃ殺陣がうまい。結構長めに濃厚なアクションシーンって感じで、今までのあんステとは全然違う!凪砂玉龍が渉三蔵の手をひいて守りながら戦う姿が美しかった。
すべてのお話を知った後だと、ここで何度も心が折れそうになる玉龍に対して三蔵が「旅はまだまだ続くのですから」って何回も言って励ます理由が分かる。単純に奮い立たせてるだけじゃないんだよな、、この三蔵はマジで旅が続くことを “知って” るんだ………………
あと、悟浄/金角、八戒/銀角とコロコロ替わりながら話が続いていくの、素直に舞台として見てておもしろかった。アンサンブルと入れ替わり立ち替わり、時には演技で役を繋いでいくんだけど、こういう工夫が舞台の観てて楽しいところだなっていうのを久々に実感した。
○後半感想
どえらいヤンデレ展開だな!
これは完全にビッグ・ラブ・ストーリー。
三蔵の前に偽物の悟空が現れるシーン、やたらと声が優しくてちょっとアレ?って思わせる演技なのが上手い、、、しかも偽物が手をかけた時に「これは予想外の展開ですね」ってびっくりしてるのも、全部終わってから考えるとそりゃそういう反応するわな!!!という。ちょっとずつループしてる感を匂わせてるのが上手い。初見だとあまり気付かない程度に織り込んであるものも多くて、2回目以降見てから「この反応はそういう……!!」てなる事も多い。
一回旅の同行を外された悟空が再び戻るシーン、「俺はお師匠と一緒に旅がしたいんだ、もう二度と外すなんて言わないでくれ…」て必死に言われた瞬間の三蔵はどんな気持ちだったの!?!?!?!?こんなん心臓ギュンギュンに嬉しくなっちゃうでしょ……
からの「これであなたを縛る鎖が完成しましたね」そりゃそうだな!!!!!!!こっから三蔵のヤンデレ爆発。
残りの3人のお供も要約すると「ずっと一緒にいたい 旅よ終わってくれるな」って感じの歌詞で歌い始めるから……三蔵良かったな………良かっただけに……………
まとめるとこう。
三蔵side
愛する弟子たちと旅を続けたい、悟空とずっと一緒にいたい
︎ →でも自分は概念になってしまって死ねない
︎ →途中で誰かが死ねば最初から旅はやり直しになるような運命になっている
→じゃあ死ねない自分の代わりに弟子たちを殺してでもまた最初から旅を初めてこの日々を続けたい!!!!
VS
弟子たちside
仲間も三蔵も好きだし旅も楽しいから終わりたくない気持ちは一緒
︎ →ただ思い出は大切にしたい、いくら再び会えるとしても死んで記憶がなくなって思い出が消し飛ぶのは絶対に嫌だ!!!!!!
悟空に至ってはお師匠のこと絶対絶対忘れたくない!!!!!!
なんだこの構図 ヤバくね?
タイムリープはなんとなく察してたけど原因がまさかのヤンデレ激重三蔵だと思ってなくてびっくりした。
渉三蔵これまでマジでかわいさしかなくてぽやぽやしてたのに実は私が企んでました~!って明かした途端狂人感のある迫力もついてて最高にかっこよかったよ、、、、黒幕とわかった時の歌が超〜〜〜すき。久々の安井渉だったけどやっぱり渉は安井くんの演技が好きだ~!!!!!
結局ぜ〜〜〜んぶお釈迦様というか三蔵の手のひらの上だったって話。すべては三蔵の脚本の元に………ここで日々樹渉というキャラが生きてくるのも超ずるい。そして牛魔王として操られた凪砂も、その中でいつもの神モードも出せる訳で、本当にドラマティカのキャスティングは大天才。同時開催のスカウトでもキャスティングのお話があったけど、渉が北斗たちの出てきた最初の案を却下したのすごい、、
で、終わらない(終わらせない)旅に囚われた三蔵を救いたくて弟子一行は皆の持つ力を合わせて一切合切を爆発させて終わろう、という方向に向かう。そこで最後に三蔵と悟空の語らいがあるんだけど、お互いに大切に大切に思ってるのにすれ違ってしまうのが悲しい。
その後、また1番最初のシーンに戻るんだけど、ここの悟空は開演直後とは少し違って、デジャブ感があるだけじゃなく「なんかこの辺(胸)があったけぇっていうか…」て言い始めるのつらすぎ。しかもお師匠を守る、じゃなくて「お前を救ってやるから!」って声高に言い放つのも、、、悟空はこの旅に囚われた三蔵を解放したい気持ちはループしても変わってないんだな、、、からの三蔵の「私は救われてもよいのでしょうか………」て!!!!
救われる=旅を進めて終わりに近づく事に戸惑う三蔵に対して、「1歩踏み出せば変わる」「意思あるところに、道は開ける」って説得するのも全部全部記憶してる三蔵からするとめちゃくちゃ嬉しかったんじゃないか……今回は救われてくれ……
というかちょうど初めて観劇した10/24がトリスタfineのフュージョン公開直後だったから、こんなクソデカ愛のぶつかり合いを見てしまったらMV中の北斗と渉のシンメ構造どんな顔して見ればいいんよ、、、、て謎の気まずさを感じた。役者とキャラは切り分けて考えましょう。
カテコも西遊記の役を解いたあんスタのキャラ、っていうまま進んで行ったのが新鮮。あなたの日々樹渉です頂きました。
渉がはける時に口パクでAmazing…☆して帰っていったのめちゃくちゃかわいかったな、、
○その他
10/24マチネの感想
・後半のそれぞれの偽物が現れるところ、アンサンブル夏目くんの人がカツラ落としちゃったんだけど、それもいっけーさんが「これ!見ました!?!?カツラ落としちゃうんだから絶対偽物って分かりますよね!?!?証拠!!」て笑いに変えててすげ~~~~てなった
・休憩後のふりかえり、斎宮宗だったんだけどマジでカミッカミで全然口回ってなくてどうした!?てなった
しかもそれをちょっと引きずってその後も噛んでたのもはや可哀想になってきた 斎宮宗の話はなんかベトナムってことしか分からんかった
11/6マチネの感想
・八戒がひょうたんに飲み込まれてる間の修行、今日は悟浄と玉龍のターン。で、ここで「悟浄のラップに合わせて玉龍がジャグリングをする(ラップ丸々歌い切れたらクリア……クリアとは?)」を宣言してチャレンジしてたんだけどめちゃくちゃ面白かった。初回で想定してたよりもジャグリングが続いたみたいで、びっくりしすぎてラップ止まってたし、終わったあともやったった感出てて笑った。結局3回くらいチャレンジしてた。
・今回も休憩後の振り返りは斎宮宗!!!!なんか勝手にハラハラしちゃったんだけど今回は全く噛まずに言えてました。ちゃんと正しいあらすじの振り返りも分かった。中国からインドに向かう中で今はベトナムら辺に来て、ちょっと時間が進んだんだよねって感じだった。
・てか今回は大分前方の席だったんですが、もう安井渉のお顔が最強すぎてうっとりしました。超かわいい。お経唱えて上からスポットライト当たってる姿は完全に後光が差していた。あとウィッグのアホ毛2本のぴょこ具合も最高にかわいかったしウィッグサラッサラ。
あと全体的に衣装のひらみが大変素敵でした。渉のヒラヒラと宗のヒラヒラと牛魔王のヒラヒラがベストオブヒラヒラ。間近で堪能した。
○まとめ
ドラマティカ最高。今までのあんステとはガラッと変わったけど、「演劇を観た」って感覚のあるあんステもまた良き。
そしてストーリーがめちゃくちゃ面白い。あんスタのキャラとしての融合具合も、寄せすぎず離しすぎずで完璧だし、今回のストーリー的に何回見ても面白い構成になってるのがとっても良かった。多ステする度面白くなるストーリー構成で素敵でした。
この感じなら次も絶対に絶対に観にいきたい。蓮巳が出る日がたのしみです。